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医学部入学~医師になるまで2015年10月23日

今回は高校生からよく質問される、医学部に入ってから医者になるまでの流れについて簡単に話そうと思います。普通の大学とだいぶ制度が違うため、気になっている人が多いようです(ただし、大学による差はあります)。

厳しい医学部入試を切り抜けて入学すると、1年目は普通の大学と同じように、数学や化学などの基礎教養を学びます。1年ではまだ医学的なことを学ぶ機会は少ないです。初めて医学を学んでいる実感を得るのは、解剖学の実習かもしれません。私たち医学生のためにご献体してくださった方々を目の前にして行うため、並々ならぬ重圧や緊張感を味わいます。それと共に講義だけでは得られないような多くの構造を知り、自分の知識に深く定着させることが出来ます。三年の私はもう終わりましたが、解剖室に初めて入った時の異様な、別世界とも思える雰囲気は一生忘れることはないと思います。

これ以降は基礎医学を学んでいきます(分子解剖学や生理学、生化学など)。解剖も含めて、これらの科目は人体の正常な構造と機能を学ぶ授業です。医者になり患者さんを直す場合には、その人の正常な状態を熟知していなければなりません。そしてこれらが終わったら、異常な構造や機能を学んでいきます(病理学や各論講義)。それらを一通り終えたら、4年生の後半にCBTという、医師の仮免許を取るような試験があります。これを通らないと5年生での病院実習に参加することが出来ません。5年での病院実習を終えたら、6年生は何回もある卒業試験と、最後に医師免許を取得するための医師国家試験を受けます。医師国家試験を通れば名目上は医師と名乗れますが、まだまだ半人前ですのでこの後2年間はどこかの病院で研修医として各科を回ります。この2年間が終わったら、大体の人はどの科になるかの方向性を決めていきます。

大学により、忙しい学年や暇な学年など差があります。たとえば日本医科大学は1年と3年は暇ですが、2年生は解剖、4年生は毎週テストなどで忙しいです。聖マリは1年が忙しいと聞きます。

このように、一言に医学部といっても大学による差が大きいのも特徴の一つだと思います。

 

 

 

、、、、、、森瀬